母から花嫁へ、知らないと困るベールダウンの意味とやり方

花嫁のベールは邪悪なものからその身を守る
花嫁のベールには、深い意味があるのをご存じですか。
あのベールは邪悪なものから花嫁を守る盾のようなもの。
花嫁は身を守るベールを下ろして、バージンロードを歩き、花婿の元へと向かうのです。
花嫁が歩くバージンロードというのは、花嫁の人生を表します。
それは今まで歩んできた人生と、これから歩んでゆく人生の両方を表すといわれています。
人生には心を惑わす誘惑があったり、手強い敵もいるでしょう。
そうした邪悪なものを花嫁に寄せ付けないという意味が、ベールにはあるわけです。
そして、そのベールを上げるのは夫となる花婿。
新郎の元に着いて初めて、新婦はベールの下の素顔を見せることができるのです。
花嫁のベールを下ろすのは娘を慈しみ育てたお母様
そのベールを下ろすお役目は花嫁のお母様です。
お母様が、「娘が結婚してからも末永く幸せでいられるように」という願いを込めて、お嬢様である花嫁のベールを下ろします。
これが、いわゆる「ベールダウンの儀式」。
このベールダウンには、慈しみ育ててこられたお嬢様へ、最後の身支度をして差し上げる、という意味もあります。
そうした母と娘の心が触れ合うセレモニーでもあるのです。
ベールダウンは、花嫁がバージンンロードを歩く直前に行われます。
行われる場所は式場によりますが、大きく分けて2つのパターンがあります。
1つは、バージンロードの手前にあるブライズルームで行われる場合です。
花嫁のお母様にブライズルームまで来ていただき、お母様と花嫁が言葉をかわしながら、ベールを下ろします。
もう1つは、列席者の方々に見守られながら行うパターンです。
厳かな雰囲気の中、バージンロードの起点になるところでお母様が花嫁のベールを下ろします。
参列者の方たちがお写真を撮られる、感動の瞬間でもあります。
ベールダウンの後は、お父様にバトンタッチ。
お父様のエスコートで花嫁はバージンロードを歩いていきます。
ベールダウンをなさる場合はどちらのパターンになるのか、事前にお嬢様や挙式担当のスタッフに聞いておくといいでしょう。
ベールダウンはゆっくり丁寧に行う
ベールを下ろすときは、慌てずゆっくり行いましょう。
ベールはヘアスタイルによっては、髪やティアラなどにひっかかりやすいので、そっとおろすようにしましょう。
花嫁には深めにかがんでもらい、頭を前に出すようにしてもらうと、うまく下ろすことができます。
また、ベールをおろしたあとはベールが顔についていないか、きれいにかかっているかチェックしてください。
ベールがいびつにかかってしまい、花嫁の顔にまとわりついてバージンロードが歩きにくかった、ということもあるそうですから、丁寧に下ろして差し上げましょう。
留袖ですと袖が邪魔になってベールをかけにくいようですが、フォーマルドレスなら、その心配もありませんね。
実際にベールダウンを体験した花嫁の声
ベールダウンを体験したお嬢様たちから、お話をお聞きする機会がありましたのでご紹介いたします。
「ベールダウンのときに、母から〝あなたを産んで良かった。幸せになってね〟と言われて、涙が一気にあふれてきました。
母も大泣き。式の最初から涙で顔がぐちゃぐちゃになってしまいました」
「私の場合は、参列者の皆さんの前でベールダウンを行ないました。
友人たちがとても感動してくれて、思い出に残るステキな写真を撮ってくれました。」
「母の前でかがんだら、母が前髪を優しく直してくれて、ベールを下ろしてくれました。
その瞬間、子供の頃、母がよく髪を結ってくれたときのことを思い出し、思わず涙が込み上げてきました。」
神聖なベールダウンは、花嫁とお母様がつかの間、心触れ合える大切なお時間となります。
このときお母様からかけられた言葉は、花嫁にとっても生涯、心に残ると思います。
そうしたベールダウンを行う意味を心に留めて、花嫁にかけて差し上げる言葉を、どうぞご準備なさってください。
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